ドベルダン!
ハクナマタタ村一世です!セルビア人の友人の結婚式に参列するために東欧セルビアに初上陸しました!
本記事ではセルビアの首都ベオグラードのオススメ現地発ツアーについて紹介していきます!
旅程
- 2019/9/26(木) 羽田→ドバイ→ベオグラード(Belgrade)
- 2019/9/27(金) Belgrade→ヴァリエヴォ(Valjevo) ←本記事はここ
- 2019/9/28(土) Valjevo→ディブシバエレ (Divcibare)
- 2019/9/29(日) Divcibare
- 2019/9/30(月) Divcibare→Valjevo
- 2019/10/1(火) Valjevo→ウジツェ(Uzice)
- 2019/10/2(水) Uzice
- 2019/10/3(木) Uzice→Belgrade
- 2019/10/4(金) Belgrade
超オススメツアー
オススメの現地発ツアー(英語)について紹介します!
私はBelgrade Walking Tours が主催するOrthodox Heritage Tourに参加しました。
ベオグラードだけではなく、モクラ・ゴラやタラ国立公園へ行くツアーなどもあります。
私が参加したOrthodox Heritage Tourは2019年9月27日現在、2,960 DIN ≒ 3,000円程度で、セルビア正教の教会を歩いて回ります(バスでの移動も希望次第で可)。
所要時間は12時~17時半くらいでした。また、回によると思いますが私が参加した時はポーランド人親子と私の3名のみでした。
ツアーガイドの方はベオグラード大学卒で英語に加えてトルコ語も堪能な方でセルビアだけでなく周辺国の歴史にも詳しく、とても楽しめました。
個人的には単独で教会を回っても外観や内装を見るだけで教会が建設された背景、教会にまつわる歴史等を知ることができないので、上記のようなツアーに参加するほうがより楽しめると思います。
以降、Orthodox Heritage Tourの体験について書いていきます。
セルビア正教 教会巡り
Orthodox Heritage Tourでは下記の4つの教会を巡りました。
- A. 聖天使首ミハイル大聖堂(St. Michael’s Cathedral)
- B. 聖ペトカ教会 (The church of St. Petka)
- B. ルジツァ教会 (Ružica Church)
- C. 聖マルコ聖堂(St. Mark’s Church)
- D. 聖サヴァ大聖堂(Church of Saint Sava)
集合
当日は12時に共和国広場 (The Republic square)にて待ち合わせです。
ここ共和国広場が街の中心なのでこの近くのホテルに泊まると良いです。
全員集合したらクネズミハイロ通りを歩きながら最初の目的地、聖天使首ミハイル大聖堂に向かいます。
聖天使首ミハイル大聖堂
ベオグラードで2番目に古い教会でミロス・オブレノビッチ(Milos Obrenovic) がセルビアを統治していた 1840年ごろに建設されました。
ミロス・オブレノビッチは19世紀初頭にオスマン帝国支配下にあったセルビアに自治権を与えるよう政策を行ない、セルビアの独立に貢献した人物です。
教会にはミロス・オブレノビッチや息子のミハイロ・オブレノビッチの墓があり、教会の入り口の前にはセルビアの最初の教育大臣であったドシュテ・オブラドビッチ (Dositej Obradovic)やセルビア語の父と呼ばれるウク・カラジッチ (Vuk Karadzic)が埋葬されており、 セルビアの歴史において重要な人物たちが眠っています。
このように重要な人物が埋葬されているこの教会はセルビア人にとって大切な教会のようです。
内装についてですが、この教会に限らず正教会に特徴的なのが参列者と聖職者専用の空間を仕切るイコノスタシスと呼ばれる壁です。上の写真のようにイコノスタシスには豪華な油彩画や装飾で覆われていることが多いようです。
聖ペトカ教会
次に向かった聖ペトカ教会はカレメクダン公園の中にあります。
カレメクダンはサヴァ川とドナウ川の交点に位置しており、近隣国のオスマントルコからの攻撃や第一次世界大戦時オーストリア軍からの攻撃を迎えうった要塞。
教会だけでなく、カレメクダンからの景色、要塞そのもの、そして敷地内にある動物園など見どころがたくさんあります。
この敷地内には二つの教会があります。一つは、聖ペトカ教会。
聖ペトカ教会で特徴的なのが「聖なる水」とやらが無料で配布されていることです。
湧き水ですが、様々な病、特に目の病を治す水として信じられているようです。またこの湧き水については第一次世界大戦の間だけ水が湧いてこなかったようですが、大戦終了とともに再び水が湧いてきたためセルビアの再起を願うような縁起のよい水と考えられているようです。
ということでせっかくなので私も飲んでおきました。
聖ルジツァ教会
聖ルジツァ教会は聖ペトカ教会の近くにあります。
この教会の特徴はなんといっても銃弾でできたシャンデリア!
カレメクダン自体、要塞で敵国の侵略を防ぐための敷地のため18世紀頃までこの教会や銃弾の火薬庫として使われていたことから銃弾がモチーフとして使われているようです。
歴史をこのようにアートとして表現するのはなかなか面白いなぁと思いました。
ちなみにこの教会は1521年に建てらてた後、オスマントルコにより破壊され、再建後も第一次世界大戦時に壊滅的な被害を被ったこともあり、1925年に再度リノベーションされているようです。
現代の教会と比較して、内装はそれほど豪華ではないですが上記のシャンデリア、古風なフレスコ画や質素な様子はどこか殺伐とした印象を受け、今まで見てきた教会の中で独特な印象です。
個人的にこの教会は必見です。
聖マルコ聖堂
聖ルジツァ教会のあとは、聖マルコ聖堂へ向かいます。
ビザンチンスタイルのモザイク模様が特徴的なこの聖堂は1940年ごろに建設されました。人口増加に伴い、20世紀初頭から建設予定となっていましたが第一次世界大戦など度重なる戦争によって建設が中断され、50年の月日をかけてようやく一定の形まで建設されたようです。
実は正教会は基本的に西に入り口、東側に祭壇が置かれるように建設されるのですが当時の街の構造上、それに従ってしまうと他の建物の角度とずれてしまい不格好になってしまうため、特別に教会の規則に従わず祭壇が南東を向くように建てられているそうです。
また第二次世界大戦時にはドイツ軍がこのあたりを軍の駐車場として利用していたそうです。
ちなみにこの教会は他のカトリック教会などと違って側面にあまり装飾がなく、外観とは異なって質素な印象を受けました。
聖サヴァ大聖堂
最後に訪れたのが、聖サヴァ大聖堂です。
こちらはGround floorは建設中で、地下が公開されています。
ロシアの援助もあり建設されている、とのことでプーチン大統領も過去には訪れているようです。
ビザンチンスタイルのクーポラ(頂上の半球)が特徴的です。
地下にあるイコンや祭壇は金が使われていて非常に豪華です。
ロシアの資金で建設されていることもあり、ロシアの皇帝なども描かれているそうです。
まとめ
たった5つの教会を回っただけでしたが、今まで知らなかったセルビアの歴史やセルビア正教について学ぶことができました。
個人で回ることもできますが、ぜひとも現地発ツアーに参加するとよいと思います!
ちなみにガイドさんの話を聞いててわからなかった単語を下記にまとめたので、ぜひご覧ください!